オーストラリアで働く①
海外は、基本実力主義。
様々な移民が来ているオーストラリア。
個人でビジネスをして逞しく生きている移民の人々。
ワーキングホリデーの時、バイトをいくつかしました。
1番最初に見つけたのが、日本人向けのお土産物屋の販売の仕事。
お土産の販売って、ただ売ればいいんじゃないの?って思いますよねー。違ったー。
面接に行くと、まず実力見せろと言われた。
はぁ?
そこはまあまあ高級なホテルの中のお土産物屋。
そこにやってくる客になんでもいいから売りつけることができたら雇ってやる。とのこと。
え〜。マジか。
超上から目線じゃん。
ホテルの客しか来ないとこだから、人まばら。
売りつけようにも、客が来ない。
無理じゃね?
しかも店に置いてある商品がみんなまがい者の安っぽいもの。全然魅力的なものがない。
日本人以外なら騙せるけどねー。
やる気でねぇ。
と思っていた所、なんだか運良く新婚旅行らしいカップルが現れて、そんなに売りつけてないのにあれよあれよという間にコアラの新郎新婦ぬいぐるみ(まぁまぁな値段)が売れてしまった。
さて、それはラッキーか悲劇か。笑
次の日から採用されることになった。
店番は基本1人。
トイレはダッシュ。
客はまばらで暇。
つまんなかったな〜最高に。
社長は他に写真のお店もしているイラン人。
中東系の人は見た目が怖い。
店を任されているマネージャーは中国系のジュリア。意地悪じゃなかったけど、なんか捉え所のない中年の細身の女性。まぁまぁ綺麗だったな。
店で困ったことがあると、写真店にいるジュリアに電話して聞く。
早口で、いつもなんとかかんとか写真店ですご用件は何ですかどうも〜!みたいに出る。
最後まで店の名前わからんかった。笑
英語で説明するのも大変。
面倒くさいから勝手に処理する。
まぁ雇ってはいけないタイプの従業員でしたね、私。
ある日、前日にお酒を飲みすぎて二日酔いで出勤。
フラットを借りていたエクアドル人オーナーのパーティがあってすごい楽しかった!
南米の人は歌うわ踊るわ本当に盛り上がる♪
店1人体制だから、休めない。
休むとか言ったらクビになりそうだし。
ものすごい気持ち悪いけど、とりあえず行った。
嘔吐と下痢でトイレに行きまくる。
仕事にならない。
あ、無理。
私は勝手に店を閉めて勝手に帰った。と思う。
二日酔いであまり覚えてない、正直。
ジュリアにちゃんと連絡すればよかった。
それは仕事として最低限の責務なのに。
日本人同士の理解がないところに、
英語で交渉しないといけないし、
はじめての海外での仕事だったし、
そこまでの余裕がなかった。
失礼なことをした、と反省しています。
帰りに開業医みたいなところへいく。
女性の優しいお医者さんで、
二日酔いなんです〜!なんとかして〜💧
と懇願したら笑われた。
hung over !
(二日酔い)
私がオーストラリアで1番最初に身に染みて覚えた単語かも。笑
体験で覚えた言葉は忘れないよね〜。
その後私はシフトに入れてもらえず。
ま、事実上のクビ。
給料も取りに行かなかった。
自分が恥ずかしくて情けなくて。
取りに行けばよかった。
その辺のガッツがなかったな〜。
日本で甘やかされて生きてきたんだな。
だから移民の人ってすごいよね。
色々えげつないこともあるけどさ。
これも小さな失敗のお話。
学んだのは二日酔いという単語だったとさ!